新緑が美しい季節になりました。
これから迎える梅雨、そして夏の暑さ。少しでも心地よく、すっきりと過ごしたい季節です。
そんな時期だからこそ、木の家の心地よさを実感します。

木の家が好き、無垢の木の雰囲気が好き。
そう感じる方は多いと思います。
ただ一方で、「どこの木を使っているか」まで意識される方は、実は多くありません。
家づくりでは、間取りや設備、デザインに目が向きやすいものですが、
木の家だからこそ、どこで育った木なのかも大切なポイントになります。
私たちは、長野県で育った「信州の木」を使うことを大切にしています。
今回は、信州の木を使う魅力についてお伝えします。
■ 信州の木が、長野の家に合う理由

木は自然素材なので、育った環境によって性質が変わります。
信州の木は、
・寒暖差の大きい気候で育つ
・乾燥した環境に適応している という特徴があります。
つまり、長野で育った木は、長野の家との相性が良いという考え方です。
特に上田市のように、冬は寒く、夏は暑さもある地域では、気温差や乾燥にさらされます。
同じ環境で育った木を使うことで、住まいを支える材料として無理が少なく、長く安心して暮らせる家につながると考えています。
■ 世界情勢に左右されにくい安心感
近年、世界情勢の変化により木材価格が大きく変動した時期がありました。
海外から輸入される木材は、
・輸送コスト
・為替の影響
・国際情勢
・物流の停滞 などの影響を受けやすく、価格が不安定になることがあります。

一方で、信州の木のような地域材は、輸入材に比べて世界情勢の影響を受けにくく、価格が比較的安定しやすいという特徴があります。
これから長く暮らす家だからこそ、こうした見えない安心も大切です。
■ 地元の木を使うことは環境にもつながる

木材を海外から運ぶには、当然ながら長距離輸送が必要になります。
一方、長野県内で育ち、加工された木材を使うことで、輸送距離を短くでき、環境負荷を抑えることにもつながります。
また、地域の木を使うことは、森林を守ることにもつながります。
適切に木を使い、植え、育てる循環があることで、山の環境保全や災害予防にも役立っています。
家づくりが、地域の自然を守ることにもつながっていくのです。
■ 木の魅力を活かすには“使い方”も大切
ただ木を使えば良い、というわけではありません。
私たちは、信州の木の良さを活かすため、墨付け・手刻みで一本一本、木を読みながら家づくりをしています。
手刻みは誰もができるものではなく、長年の経験と技術が必要です。
・木のクセや反り
・木目の流れ
・乾燥による将来の動き
建てる前に自分たちの手ですべての木に触れ、こうした違いを読み取りながら、どこに使うかを判断していきます。
機械加工は正確ですが、一本一本異なる木の状態までは判断できません。
だからこそ、木を読む技術を持った職人が組み上げることが、長く安心して住める家につながると考えています。



■ まとめ
信州の木を使う魅力は、
・長野の気候に合っている
・木材価格が比較的安定しやすい
・世界情勢の影響を受けにくい
・輸入に頼りすぎず環境負荷を抑えられる
・木の特性を活かした家づくりができる
という点にあります。
木の家が好きな方は多いですが、
ぜひ一歩踏み込んで、「どこの木を使っているか」にも目を向けてみてください。
見えない部分へのこだわりが、長く安心して暮らせる家につながっていきます。