私たちが手掛ける住まいは、神社仏閣の伝統工法を取り入れた和の住宅が中心です。
そのため、空間全体の素材感や雰囲気に統一感を持たせることを大切にしています。
主に信州産の木材を使用していますが、造作材については一部国産材を採用しています。
今回は、その造作材の買い付けに行ってきました。
買い付けの際に選ぶのは、南洋材などの輸入材ではなく、桧や杉、赤松、欅といった国産材が中心です。国産材ならではの柔らかな表情や温もりは、和の要素を取り入れた住まいと相性が良く、年月を重ねるほどに味わいを深めてくれます。


市場にはさまざまな木材が並んでいました。テーブルやカウンターに使用できる一枚板の中には、木の個性がそのまま表現された耳付き材も多く見られます。
自然が生み出した唯一無二の形状や美しい木目には、思わず見入ってしまいます。
もちろん、見た目だけでなく品質の確認も欠かせません。木材は乾燥状態によって施工後の安定性が大きく左右されるため、十分に乾燥されているかを確認します。また、反りやねじれの有無についても一本一本丁寧に見極めていきます。
仮に多少の反りやねじれがあったとしても、それだけで使えない材になるわけではありません。大工の手加工によって調整できる範囲なのか、どの場所であればその材の特徴を活かせるのかを考えながら選定していきます。材木の状態を見極め、その材に最も適した使い方を想像することも、買い付けの大切な仕事の一つです。
住まいづくりは、設計や施工だけでなく、このような材料選びの段階から始まっています。これからも実際に足を運び、一つひとつの材木と真摯に向き合いながら、和モダンの空間にふさわしい素材を厳選していきたいと思います。