こんにちは、丸屋建設工業株式会社です。
これまで施工状況をお伝えしてきた、上田市K様邸の新築工事が完成しました。
長野県産材を活かした構造、ヒノキの階段、造作カウンターや棚、手づくりの矢切など、これまでご紹介してきた一つひとつの仕事が、いよいよ一つの住まいとして完成しました。
今回は、完成したK様邸をご紹介します。

お施主様の「和の家にしたい」という想いを形に
K様邸は、和風住宅に憧れをお持ちのお施主様のご希望から始まった家づくりです。
外観は、腰壁部分に黒い下見板を張り、その上を白い外壁で仕上げています。
下見板は、古民家などにも見られる伝統的な外壁材です。雨や泥はねから外壁を守る実用性があるだけでなく、黒い木部と白壁の組み合わせによって、落ち着いた和の佇まいをつくり出しています。
玄関には和風の引き違い戸を採用しました。
さらに、切妻屋根の矢切には、職人が一つひとつ手づくりした「扇」を取り入れています。
扇は末広がりの形から、昔から縁起の良いものとして親しまれてきた意匠です。
住まいのこれからの繁栄を願う気持ちを込め、アクセントとして仕上げました。
構造材を見せる、木の家

室内に入ると、柱や梁などの構造材をあえて見せた空間が広がります。
構造材を見せる家づくりには、木を美しく見せるための大工の技術も詰まっています。
柱や梁の組み方、見え方、納まりなどを考えながら施工するため、単に「木を見せる」だけでは完成しません。
すべてを壁紙で覆ってしまうのではなく、無垢の木を暮らしの中に残す。
それは、木の見た目だけを楽しんでいただきたいからではありません。
木の香り、手で触れたときの質感、目で感じる木目、木に囲まれた空間の空気感。
本物の木だからこそ感じられるものを、毎日の暮らしの中で体感していただきたいと考えています。
木を「意匠」として飾るだけではなく、毎日触れ、眺め、香りを感じる。
それが、私たちが大切にしている木の家づくりです。
子どもたちが感じる、本物の木の家
完成したK様邸では、子どもたちが実際に家の中を歩き、階段を上ったり、窓から外を眺めたりする姿もありました。
大人が「木の家はいい」と感じるのとはまた違い、子どもたちはもっと素直に、木の手触りや香り、階段を上る感覚、窓から見える景色を感じているのかもしれません。
無垢の木を使った階段は、手で触れたときの感触も一つひとつ違います。
柱や梁も、ただ眺めるだけのものではなく、暮らしの中で自然と目に入り、家族と一緒に時間を重ねていきます。
家は、完成した瞬間がゴールではありません。



そこから家族が暮らし、触れ、笑い、季節を重ねることで、その家だけの時間が始まります。
毎日触れる階段。
ふと見上げる梁。
木の香りが感じられる部屋。
素足で歩いたときの無垢材の感触。
そんな毎日の暮らしの中で本物の木を感じられる住まいをつくりたいと、私たちは考えています。


材料を選ぶところから始まり、工場で加工し、現場で大工が一つひとつ形にする。
そして、お施主様との打ち合わせを重ねながら、暮らしに合った住まいへと仕上げていく。
お施主様の「こんな家にしたい」という想いと、職人の技術が一つになって、K様邸が完成しました。
K様、この度は大切な住まいづくりをお任せいただき、ありがとうございました。
これから、この家でご家族がたくさんの時間を過ごし、木とともに暮らしを重ねていかれることを、私たちも楽しみにしています。
K様邸の完成を心よりお祝い申し上げます。