造作棚やカウンターも、お施主様と一緒につくる

以前の記事にもありますが、造作部分は、現地でお施主様と打ち合わせを行い、実際に使う場所や大きさ、収納するものなどを確認しながら形を決めていきます。
そして、決まったイメージをもとに自社工場で木材を選定。
樹種や木目、材の特性を見ながら材料を選び、必要なサイズに加工していきます。
前回ご紹介したように、私たちは「必要なサイズの板を探す」のではなく、「必要なサイズの板をつくる」ことから、ものづくりを始めます。
壁紙や照明器具も、現地で確認しながら
家づくりで大切なのは、造作家具や木材だけではありません。

K様邸では、壁紙や照明器具についても現地でお施主様と打ち合わせを行いました。
実際の部屋の広さや窓から入る光、木部の色合いなどを現地で確認しながら、どのような雰囲気にするのかを一緒に考えていきます。
カタログやサンプルだけでは分かりにくいことも、実際の空間に立ってみることでイメージしやすくなります。
照明器具についても、デザインだけではなく、設置する場所や明るさ、空間とのバランスを確認しながら決めていきます。
「家を建てる」だけではなく、「そこでどのように暮らすのか」まで考えながら打ち合わせを進める。
それが、私たちの家づくりです。
和の趣を感じる玄関と水まわり
玄関には、以前ご紹介した和風の引き違い戸を採用。
木の質感と建具が調和し、落ち着いた和の雰囲気を感じられる玄関になりました。
コンパクトながら、収納は左右に計画。扉付きの収納は階段下を活かした造りになっています。床下点検口もここに。
水まわりも、それぞれの用途に合わせて使いやすくまとめています。
洗面まわりには造作棚を設け、洗濯などの家事がスムーズに進められるよう、日々の動線にも配慮した間取りとなっています。
トイレには造作カウンターを設け、その下には収納として使える戸袋を設置しました。
キッチン裏には通り歩きの出来る食品庫を設けました。
使う場所に必要な収納をつくることで、毎日の暮らしをより使いやすく。そこに無垢の木を取り入れることで、機能性だけでなく、木の温もりも感じられる空間に仕上げています。






2階へ続くヒノキの階段
今回の施工状況でもご紹介したヒノキの階段。
完成すると、木の美しい色合いと木目がより一層引き立ちます。
階段を上がった先には、木製の手すりを設け、2階の廊下にも木の素材感を取り入れています。
細かな部分まで大工が手をかけて仕上げることで、既製品だけでは出せない、この家ならではの雰囲気が生まれています。
工場での木材選びから加工、現場での大工仕事、仕上げの打ち合わせまで。
一つひとつの工程を積み重ね、お施主様の「こんな家にしたい」という想いを、実際の住まいとして形にすることができます。
完成したK様邸からは、木の温もりと和の趣、そして職人の手仕事を感じていただけるのではないでしょうか。


完成まで、あと少し
現地での打ち合わせを重ねながら、造作棚や収納、照明器具、壁紙など、暮らしの細かな部分も一つひとつ決まり仕上がってきました。
図面だけでは分からないことも、実際に完成に近づいた住まいの中で確認することで、より具体的に暮らしをイメージすることができます。
「ここには何を収納するのか」
「この高さで使いやすいか」
「この場所にはどんな明かりが必要か」
お施主様と実際の空間を見ながら相談し、一つひとつ形にしていきます。
そして、工場で選んだ無垢の木を加工し、現場で大工が丁寧に納めていきます。
家づくりは、間取りや外観を決めて終わりではありません。
そこに住むご家族の暮らしを想像しながら、最後の細かな部分まで一緒につくり上げていく。
それも、私たちが大切にしている家づくりです。
長野県産材の木の表情、職人の手仕事、そしてお施主様との打ち合わせ。
それぞれが少しずつ重なり、K様邸が完成へと近づいています。
次回はいよいよ完成編。
これまで施工状況でご紹介してきた木の家が、どのような住まいに仕上がったのか。
完成したK様邸の様子を、写真とともにご紹介します。
どうぞお楽しみに。